採用LLMOでJobPostingの次に効くのが、この FAQPage です。候補者が応募前に必ず抱く不安——残業・リモート・選考の流れ——を、人間向けの本文とは別に、機械が確実に読めるQ&A形式で1ブロック足す。それだけで、AIが「その会社どう?」と聞かれたとき、自社の答えをそのまま引用しやすくなります。
01FAQPageで何が起きるか
FAQPage は、schema.org が定める「よくある質問と回答のまとまり」を表す構造化データです。採用サイトのFAQページや求人ページの本文末に JSON-LD として設置すると、主に2つの効果が期待できます。
- AIが「その会社どう?」への回答にそのまま使える——残業・リモート・選考フローが質問と回答のペアで宣言されているほど、生成AIや対話型検索は自社の答えを誤解なく引用しやすくなります。
- 検索のリッチリザルトでFAQが表示される可能性がある——検索結果でページの下にQ&Aが折りたたみ表示されることがあります(表示可否はGoogleの判断です)。
02採用で効くFAQの選び方
FAQは数を増やせば良いものではありません。候補者が応募をためらう「本当に迷う質問」に絞るほど、AIにも人にも効きます。採用で効きやすいのは次のような質問です。
| 質問テーマ | 効き目 | なぜ効くか |
|---|---|---|
| 残業・働き方 | 強く推奨 | 「残業はどのくらい?」は応募前に最も検索・質問される不安。数字は記入例に留め、実態を正直に。 |
| リモート可否 | 強く推奨 | 「リモートはできる?」への明確な回答は、AIが会社を比較・要約する際の判断材料になる。 |
| 選考フロー | 推奨 | 面接回数・期間・オンライン可否。プロセスが見えると応募のハードルが下がる。 |
| 入社後の流れ | 推奨 | 研修・オンボーディング・配属。入社後の不安を先回りで解消できる。 |
| 未経験可否 | 推奨 | 「未経験でも応募できる?」は母集団を左右する。可否と条件を明確に。 |
※ 給与や休日数など、具体的な数値を回答に含める場合は、そのページで実際に採用中の条件と一致させてください。誇張や未確定の数字は、応募後のミスマッチや不信につながります。
03コピペできる完全版JSON-LD
FAQPage は mainEntity の中に、Question(質問)と acceptedAnswer(回答)のペアを配列で並べます。以下は複数質問を並べた実戦版です。<head> 内、または本文の直後に貼り、質問と回答だけ差し替えてください。数値・条件はすべて記入例なので、自社の実データに置き換えます。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "FAQPage",
"mainEntity": [
{
"@type": "Question",
"name": "残業はどのくらいありますか?",
"acceptedAnswer": {
"@type": "Answer",
"text": "(記入例)月の平均残業は20時間程度です。繁忙期は増える月もありますが、勤怠を可視化し部門ごとに調整しています。"
}
},
{
"@type": "Question",
"name": "リモートワークはできますか?",
"acceptedAnswer": {
"@type": "Answer",
"text": "(記入例)週2〜3日の在宅を基本とするハイブリッド勤務です。職種や入社直後の期間により出社比率が変わります。"
}
},
{
"@type": "Question",
"name": "未経験でも応募できますか?",
"acceptedAnswer": {
"@type": "Answer",
"text": "(記入例)ポテンシャル採用枠があり、未経験の方も応募いただけます。入社後は研修とOJTで段階的に業務へ入ります。"
}
}
]
}
</script>
※ 回答の text には <p> や <br> などのHTMLを含められますが、装飾目的の複雑なタグは避け、事実を簡潔に書くのが安全です。
04実装の必須ルール
FAQPageで最も重要なのは、テンプレートの中身ではなく「マークアップと画面表示が一致していること」です。ここを外すと、正しいJSON-LDでも評価されません。
- 表示と一致——JSON-LDに書いた質問・回答は、そのページに人間が読める形で表示されている必要があります。
- 実際のFAQに限定——FAQPageは「よくある質問」用です。1つの質問に複数の別回答を選ばせる用途や、広告・宣伝文の詰め込みには使いません。
- 設置は代表ページに——同じFAQを複数URLに重複設置せず、正規ページ(
canonical)に置きます。
05よくあるエラーと対処
ページ本文にQ&Aが無いのにJSON-LDだけ入れると、ガイドライン違反かつ非表示扱いになります。対処:まず本文にFAQを表示し、その内容とマークアップを一致させる。
SPA(React/Vue/Nuxt等)で本文やJSON-LDが後から挿入されると、クローラに空に見えます。対処:SSRか静的HTMLでマークアップを返す。採用LLMO全体でも最重要の注意点です。
同一FAQをサイト中に散らすと評価が分散します。対処:代表となる1ページに集約し、正規URLに canonical を張る。
1問に長文を詰め込む、営業文言を混ぜる、はNG。対処:1問1答で、候補者の疑問に事実で簡潔に答える。
text 内の < や > のエスケープ漏れでJSONが壊れます。対処:許可されたタグに限定し、JSONとして妥当かを検証ツールで確認。
06実装後の検証手順
貼って終わりにせず、必ず機械の目で確認します。
- リッチリザルトテストで構文チェックGoogleの「リッチリザルト テスト」に対象URLを入れ、FAQPageが検出され、エラー0・警告最小かを確認します。
- スキーマ検証ツールで型を確認schema.org の Validator(validator.schema.org)で、
QuestionとacceptedAnswerの型崩れやエスケープ漏れがないかを見ます。 - Search Consoleで追跡掲載後、GSCの拡張レポートでFAQの有効数・エラー数を定点観測。エラーが出たら該当URLを修正して再検証します。
07WordPress・自社サイトでの入れ方
WordPress の場合
プラグインを増やしたくない場合は、テーマの functions.php で採用系ページ(固定ページやカスタム投稿)にだけ FAQPage の JSON-LD を出力するのが軽量です。FAQ本文を管理するカスタムフィールドやブロックの内容を、そのままJSON-LDにも流し込めば、表示とマークアップが自動で一致します。SEOプラグイン(Yoast等)のFAQブロック機能を使う手もあります。
静的HTML・自社CMSの場合
FAQを表示しているテンプレートに <script type="application/ld+json"> を1つ足し、画面に出しているのと同じ質問・回答を差し込むだけです。サーバー側でHTMLに埋め込んで返す(SSR)ことだけ守れば、実装は数十分で済みます。
08よくある質問
FAQPageを入れれば必ず検索結果にFAQが表示されますか?
画面に出していないFAQをマークアップだけ入れても良いですか?
この記事の残業時間や条件はサンプルですか?
自社の採用FAQ、AIに正しく伝わっていますか
現状のFAQPageの有無・表示との不一致・エラーを無料でチェックし、「まず直す1か所」をお伝えします。実装まで一緒に進めることも可能です。
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